PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法

 「かわら版」では、PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法を2009年2月10日から変更しました。
 下図に示すとおり、該当ウィンドウ上部の「メニュー」をクリックし「ダウンロードまたは共有」を選択します。
すると新しいPDF閲覧用ウィンドウが開き、そこからPDFファイルをダウンロードすることも可能となります。

なおこの際、Acrobat.com の内容を閲覧するためには、次の構成条件を満たすようにしてください。
必要システム構成: http://www.adobe.com/jp/acom/systemreqs/

特に、Flash Player が必要とされていることにご注意ください。




2010年4月27日火曜日

かわら版第16号(Web版)

image

image


京王グループ=西東京バス=多摩バスは、2010年4月のダイヤ改正により、会社はさらなる所要時間(分)短縮を強行し、法定速度で運行していたらとても間に合わないといったダイヤによるバスの運行を開始した。
そもそも、会社がおこなう所要時間短縮の狙いは、時給労働者である多摩バス運転士の賃金対象労働時間の削減による労働強化である。正社員とは言うもののパート同様の「時間給」であるから、会社は所要時間を削れば、それだけ賃金も安く出来る。だからどんどん削っている。
しかしながら、人の命にかかわる旅客輸送を生業とするバス会社において、会社が儲かるからといって、所要時間の削減すること、これまでと同じ時間間隔において走行距離を増やすことに問題はないのか?
現在、バス運転士は、利用者からクレームがこないように、ダイヤに沿った運行に努めようと、速度超過での回復運転を繰り返し、バスの運行をしている。

■本来なら遅れを見込んだダイヤ設定がスジだろう

会社は、バスに装着した「GPS」によるデータに基づいて、バス運行ダイヤを作成していると言う。が、しかし「GPS」では乗客の多寡や天候や道路状況等により運行遅れが生じた情報も含んでいるのであるから、早く目的地に到着するケースと、遅れて到着するケースとの「差異(幅)」が生じているはずである。だとすれば、現状のように早く到着したところで設定するならば、恒常的な乗客の多寡や天候や道路状況の影響を受けた場合はどうなるのか?
会社は、過去の蓄積されたデータにより、恒常的にバス運行が遅れる種々の理由を熟知しているのであるから、なおのこと運行の遅れを見込んだダイヤを作成することこそが求められるのではないか。

image


バス運転士は、他車両、自転車、歩行者の安全確認、バス停で待つ利用者の確認、バス車内の乗客の対応及び安全確認(運転士の確認するバス車内ミラーがなんと多いことか(!!))、
バスの機器操作、車内マイクアナウンス、車椅子の乗客対応等々・・・
これらの業務をワンマンバス運転士はすべてひとりでおこなっているのである。まして、ダイヤの所要時間を削れば、運転士が安全を確保するための時間を削るのも同然である。その結果、安全確認不足による事故(重大事故や人身事故を含む)は、年間300件にも及ぶのである。
さらに会社は、「発車します」「おつかまり下さい」といった自動音声による車内放送をあえておこなわず、運転士の肉声によるマイクアナウンスを“運転の最中”頻繁にやらせている。この目的は、乗客へのサービスと言うより、むしろ、肉声マイクアナウンスを乗客に混じって“裏面添乗員”にチェックさせ、評価の対象とすることが狙いなのである。仮に“裏面添乗員”による評価が悪いと、会社は下車勤務にして日勤教育を行うのである。すなわち、労働者支配の道具として肉声でのマイクアナウンスを運用しているのである。
本来、会社には、安全追及の視点から、運転士が運転に集中できるように取り組む義務があるのである。“運転の最中”に運転以外の業務をやらせ、事故が多発しているというのは、本末転倒であろう。
安全問題から言えば、マイクスイッチとバス乗降扉の開閉スイッチは、ほぼ同じ位置にあり、頻繁に操作するから、スイッチを間違え、乗客をバスの扉に挟んで怪我を負わせるケースも少なくないのである。

image


4月1日、ダイヤ改正による新ルート(恩方営業所)は、


(新)高尾駅北口→ホーメスとタウン→西八王子駅
(新)西八王子駅→ホーメスとタウン→高尾駅北口
(新)高尾駅南口→四谷→市役所→京王八王子駅
(新)京王八王子駅(発車バス停⑨番から⑧番バス停に変更)→市役所→四谷→高尾駅南口
(新)恩方車庫→ホーメストタウン→高尾駅北口
(新)京王八王子駅→追分→横川住宅(南回り循環)→市役所→京王八王子
(新)京王八王子駅(発車バス停8番バス停使用)→市役所→横川住宅(北回り循環)→追分→京王八王子


などであるが、これだけ系統を新たに変更したにもかかわらず、会社は、肝心の「新ダイヤ表」のバス利用者への配布を、3月31日(ダイヤ改正前日)ないし4月1日以降に行ったのである。
そのため、新路線に関する問合せ、新ダイヤに関する問合せなど、「対応が遅い」「系統がわかりにくい」等との苦情が殺到した。当然ことながら、バス運転中の運転士に対しても、新路線(ルート)、ダイヤ表に関する苦情や問合せは、多く寄せられたのである。
ぶっちゃけ、これだけ会社の対応が杜撰で、運転士でさえ混乱しているのであるから、利用者が混乱するのも無理のないこと、である。

image 

そんな中、4月1日21ダイヤ高尾駅南口13時20分発のバスにIさんが乗務した際、お客様に対する対応のことで、5日に会社に苦情のメールがあった。この苦情によれば、発車直前に、運転士に話しかけ、『そのときの対応が悪かった』というのが、主な内容である。
これを受けて会社は、7日のIさんの勤務を日勤に変更し、事情聴取を行い、“証言書”を提出させ、以降自宅待機処分の扱いとした。
Iさんは、会社に対し、

  1. 会社は、自宅待機処分をいつまで続ける予定なのか?
  2. 自宅待機処分を解くために、私にできることは何があるか?
  3. 自宅待機の後の処分は、どのような見通しなのか?

といった「質問書」を提出したが、会社は回答すらしていない。

image


ところで、会社の苦情処理の仕方は、どうなっているのか?Iさんを事情聴取し、その内容について苦情を入れたお客さんに伝えて、それが事実かどうか、お客さんに確認するといったやり方である。まるで最初からIさんを「犯人」扱いしているのだ。Iさんから事情を聞く前に、お客さんからのメールを張り出すなど言語道断である。
そもそも、高尾駅南口の当該バス停留所は、甲州街道を行く京王バスのルートと、西東京バスのルートが、隣接していて、馴れない乗客には、間違い易いところであること、また、この4月初めは、ダイヤ改正のため、お客さんのみならず、乗務員も混乱し、そのことについては、会社に苦情が殺到したのは、先に述べたとおりである。
そもそも会社は「新ダイヤ表」のバス利用者への配布を、ダイヤ改正前日ないし改正以降に行ったのである。そのような杜撰な対応を踏まえれば、まずもって非は会社にあると言ずさんわねばならない。会社は自らの非を棚に上げて、お客さんの「クレーム」を一方的にIさんになすりつけているのだ。お客さんからのクレームを口実としてIさんを自宅待機にするなど、本末転倒である。直ちに自宅待機を解除し、Iさんを通常勤務に戻せ!
お客さんも十人十色、いろんなが人がいるのであり、いろんなことを言うのである。ごくごく当然のことである。乗客からのクレームで労働者を萎縮させ支配するための道具にするのはヤメロ!会社は速やかにIさんの自宅待機処分を解け!

image


西川・黒田はどうした!?
今春、早々と賃上げ要求から逃亡した西川委員長は、会社から「指導営業員(4月1日付)」というご褒美をもらってウハウハしているようである。組合員には2万5千円ぽっちの一時金を勝ち取ったと誇らしげであるが、西東京バス新採用運転手は月4000円(年間4万8千円)の昇給と一時金があるのである。昇給分を時給計算すれば24円弱の賃上げである。これは10年で時給計算240円UPである。
以前より、多摩バスの評価制度のほうが既存の西東京バスよりも昇給率が高いと称賛するものが一部いる。しかしその一部の労働者はともかく、総体的に見たとき、多摩バスで働く運転士の昇給率は極めて低いものなのである。
他方、組合方針の「転籍に向けた諸条件の具体化」などもなんら進んでいないことも明らかで、労働条件検討委員会なるものも意味をなしていない。スト倒しの常連、西東京バス労組幹部は、新採用運転士から「労働条件の差に取り組まないんですか?」といった疑問のなげかけに対し「差があることを知っていて入ったんだろ」と恫喝しているありさまである。


image

  • 組合員アンケートの結果が張り出されましたが、疑問があります。「一つでも無解答なら全部無効になるのでは?」と。どういうわけか解答数にバラツキがあるんですが、「折角選択してくれたのだから、加算しようと執行部で決めた」との事。じゃあ、アンケート用紙の下の注意書きは不要だったはず。無理して選択した人もいるはずです。ちなみに、集計はたまたまいたダイヤ委員の二人立会いの元に行ったとのこと。
  • 組合に言われて、首都高速80キロで運行したけど、労働時間が増えていない。忘れ物や点検時間を入れたら時間足りない。
  • 統合問題について執行部は何も進んでないと言ってましたが、それじゃこまります。組合員に状況報告欲しいです。
  • 青梅から応援きた人が実踏なしで運行してますが、安全衛生違反ではないですか。
  • 西バス労組とか労働条件の差に取り組まない組合って組合なの?それともおれがおかしいのか?やっぱりこんなの組合じゃない!

2010年4月24日土曜日

かわら版第16号 会社は直ちにIさんの自宅待機を解除し本務に戻せ!

会社は直ちにIさんの自宅待機を解除し本務に戻せ!
4.1ダイ改 肝心の「新ダイヤ表」のバス利用者への配布が遅れ苦情が殺到!
--クレームの責任は会社にある!



かわら版第16号ダウンロード