PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法

 「かわら版」では、PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法を2009年2月10日から変更しました。
 下図に示すとおり、該当ウィンドウ上部の「メニュー」をクリックし「ダウンロードまたは共有」を選択します。
すると新しいPDF閲覧用ウィンドウが開き、そこからPDFファイルをダウンロードすることも可能となります。

なおこの際、Acrobat.com の内容を閲覧するためには、次の構成条件を満たすようにしてください。
必要システム構成: http://www.adobe.com/jp/acom/systemreqs/

特に、Flash Player が必要とされていることにご注意ください。




2009年6月23日火曜日

かわら版第7号(Web版)

image

image

 image

2009年6月7日、急遽行われた代議員大会の席上、余剰金の分配についてこんな発言があった。「俺たちは組合余剰金の今後の使途についての要求書なんか出してない」「おかしいじゃないか、そもそも組合費がいくらあるとか、余剰金がいくらだとか、知っているのは執行部くらいではないか、俺たちは知らないんだよ。どうして代議員からこんな要求が出るのか?」と。議案書には余剰金の詳細について組合員・代議員に説明がなかったばかりか、2009年度の一般会計予算の余剰金とは具体的にはどの部分の余剰部分にあたるのか、いまだにその一切が示されていない。
しかしながら、西川・黒田執行部は、参加した代議員に向け具体的資料を示し説明することなく、出席した33人の代議員に採決を強行し、一般会計の9割にあたる1400万円を分配すると言う。しかも、参加していない多くの組合員にはお構いなしに、である。今回、恩方市民センターの一室を使用し、施設利用時間を限定し、あえて15時から17時までの2時間という時間制限を設けたのも意図してのことなのか。いずれにしてもこのような決め方は不当と思えてならない。

image


2009年6月6日付の「かわら版、第6号」ですでに述べたが、「労働組合における組合費というのは、個人が郵便局や、銀行や、はたまたタンスの奥にひっそりと溜め込む貯金やヘソクリとは、まったく性格を異にする」のであり、「組合費というのは労働組合を結成し、そこに参加する労働者の思いを実現するために、一歩一歩、その方法が稚拙であろうとヘタであろうと歩みを進めるための資金であ」り、共通の目的実現のための資金である。「ここのところをよく考えないかぎり、今回の議題に関する、よりよき対応はできない。代議員諸君は組合員に対する責任をきちっと認識しつつ対応する覚悟はあるのか!!そこが大きな問題」なのである。
したがって、2009年6月7日に行われた代議員大会に参加した労働者諸君に尋ねたい、何を基準とし判断したのか、と。

image


西川・黒田は代議員大会の席上「組合統合に向け全力を尽くす」などとも発言したようである。これまた、オイオイ、である。「組合統合」などいったいどこから出てきたのだ!どの組合とどの組合の統合なのだ?! 執行委員会で既に議論していることなのか?! 「統合」の目的はなんだ?! 組合員にとってなぜ「統合」が必要なのか?! 組合員にとって「統合」してどういうメリットがあるのか?!「議案書」にもないこんな重大問題を軽薄に発言し、しかも何の説明もなしで「全力をつくす」とは――組合は、西川・黒田の私物ではないぞ!!
そもそも「組合統合」の主導とは一体誰なのか。多摩バス労組か?!、それとも西川・黒田か?!――違う。「組合統合」の主導は、西東京バス労組幹部ではないのか?! とすれば西東京バス労組幹部は「組合統合」することにより何を思い描いているのか?! 検討すべき具体的資料や材料もない多摩バス労働者=組合員は、「組合統合」をどのように思い描いているのか、である。両者の思いは一致しているのか、否か。この肝心なことについて、西川・黒田執行部は知っているのか、知らないのか、わからない。

image


西東京バス株式会社は、次々と新たな労働者を雇い入れている。同じく西東京バス労組には労働者が次々と組合員として加盟している。問題は、新たに採用されている労働者の労働条件であり、既存西バス労組組合員との階層化された差別的な労働諸条件についてである。俺たち・私たちの目の前に立ち現れた問題には、どこからやってきたのかという原因があるのであり、この原因を自覚的に考えれば、今回の「組合統合」は誰の狙いなのか、その思惑が何なのか、見えてくる。
西バス労組には、会社のやり口同様、奇妙な異なる労働条件が存在する、しかも、西バス労組や西バス労組幹部はこれを受け入れている。だから西バス労組幹部は「統合」の際、多摩バス労働者だって差別的な方へはめようとしているし、西川・黒田執行部は自らそこにはまろうとしている。俺たち、私たちにとっての切実な問題とは何か。その階層化し差別化していることが問題ではないのか。これまで労働条件その他待遇向上の目指すべき目標と言えば、西東京バス労組(既存の)の労働条件ではないのか。

image


だとすれば自主的・自覚的に自らの問題を取り組まずして、「うまくやろう」とか「どうにかなるさぁ~」というのは、ろくなものじゃない。またそれが一方の側の意図するところでもあるのだが―――しかも、である。「組合統合」に関し、検討すべき具体的材料や資料すらないとしたらなおのこと、いまある目的財産である資金を備えておくことは、自然なことであろう。
多摩バス労組という独立した労働組合が破壊され、消滅すれば、当然のことながら労働組合の団体交渉権・争議権を失う。誤解しないでほしい、労働組合があれば問題がなくなるなんて言おうとしているのではない。闘わない労働組合では何の役にも立たないばかりか、組合員の要求を押さえ込み会社の意向を押しつける機関になってしまう。西川・黒田執行部がいかに会社の言いなりになっているとはいえ、多摩バス労組と組合員が存在している限り、闘わない執行部を打倒して闘う労働組合を甦らせることは可能なのだ!
多摩バス労組を消滅させるということは、困窮する労働者=組合員の不満や欲求を具体的に実現するための手段なんぞは切って殺ぎ落としてやろうという悪辣なやり口そのものではないか。問題は、自らが考え、自らが行動する、すなわち差別や不利益を受けている労働者集団が、自らの問題に自ら直接的にアプローチする術を失う、ということなのである。

image


俺たちは・私たちは懸命に考えよう。これから多摩バス労働者の働き方・働かされ方はどう変わろうとしているのか、会社は俺たち・私たちをどんなふうに働かせたがっているのか。俺たち・私たちはどんなふうに働きたいのか。
組合統合や組合費分配を目論むろくでもない輩(労働貴族)どもよ! 労働者にとってほんのわずかであれ自己の利益を擁護する術さえ奪い、破壊し、階層化した働き方・働かされ方を会社と結託し産み出し、さらに波状的に拡大するのか。




image

「国鉄1047名解雇撤回!労働者派遣法撤廃!改憲阻止!麻生内閣打倒!」を掲げて全国労働者総決起集会が6月14日、代々木公園で開かれた。全国から2100人の労働者・農民・学生が集まり渋谷の街を揺るがす大デモを打ち抜いた。
動労千葉の田中康宏委員長が基調報告に立ち、「労働組合にこそ社会を動かす力がある。闘う労働組合を甦らせよう」と訴えた。
さらに「クライスラーが破綻し、GMが破綻し、資本主義体制は崩れ去ろうとしています。全世界の労働者が人間として生きられなくなっています。求められているのはこの社会の根本的変革です。労働者自身にこの社会を変える力があることを、どれだけ広く訴えて組織できるかが勝負です。
道州制攻撃の中で、国鉄方式ですべての公務員労働者をいったん解雇し、その恐怖で労働組合をがたがたにしていく攻撃が始まろうとしている。これは戦争への道です。この重大な時になぜ資本の攻撃に屈服するのか! 民営化された郵政を見て下さい。闘えば勝利できる展望が開かれています。百戦錬磨の1047名闘争団が先頭に立って全国の仲間に団結を呼びかけたら5万人、10万の団結ができる時代が来ています。1929年の大恐慌は第2次世界大戦に突入するところまで行きました。これが資本主義です。戦争を阻止できるのも、戦争への道を進めるのも労働組合です。逆に言えば労働組合には社会を動かす力があるのです。
いま全世界で、支配階級と労働者・学生・市民とが、力と力で衝突しています。これが時代の基調です。真に歴史選択が問われる時代が来ています。労働者の力を信じ労働組合を甦らせよう。」と訴えた。

2009年6月22日月曜日

かわら版第6号(Web版)

image

image  image

(1) 来る6月7日に急遽、多摩バス労働組合の臨時代議員大会が開催されるという。この一部代議員が作成した臨時代議員大会の開催に関する「要求書」を見ると、議題は組合余剰金の今後の使途についてということだ。
これについて、重大な疑問と懸念を感じる。
(2) “組合余剰金の使途について”とはいうけれど、臨時大会開催要求を受けこの要望を是とする立場から、もっと端的な言い方をすれば得たりや応とばかりに多摩バス労働組合執行部が添付した“資料『組合費余剰金分配概算』”から推測すると、「闘争準備金」の取り崩し、大雑把に言えばゼロにすることが、この臨時代議員大会の狙いであることは容易に見てとれる。
(3) 労働組合における組合費というのは、個人が郵便局や、銀行や、はたまたタンスの奥にひっそりと溜め込む貯金やヘソクリとは、まったく性格を異にする。これをヘソクリと同じ感覚で取崩すなんて処理をしたら、とんでもないことになる。
こんなことは初歩の初歩であり、いまさら言うまでもないことではあるけれど、組合費というのは労働組合を結成し、そこに参加する労働者の思いを実現するために、一歩一歩、その方法が稚拙であろうとヘタであろうと歩みを進めるための資金である。
そう、目的(しかも共通の)実現のための資金である。ここのところをよく考えないかぎり、今回の議題に関する、よりよき対応はできない。代議員諸君は組合員に対する責任をきちっと認識しつつ対応する覚悟はあるのか!!そこが大きな問題だ!!

image


(4) 労働組合の目的なんて言うと、なにやら面倒な話と思われるかも知れないけど、そんな大袈裟なもんじゃ~ない。いま、俺たち、私たち、ここ多摩バスで働いている労働者にとり切実な問題は何か、これを明らかにし、自覚することでおのずと見えてくる。

  • 西東京バス100%出資の多摩バス労働者と西東京バス既存労働者との労働条件の格差・差別問題。賃金、退職金、特別休暇、諸手当、深夜勤務明け休み、所定労働時間の定め等々おおいに異なっている(100%出資ということは西東京バスと多摩バスは同一であるにもかかわらず)
  • 不払い労働、長時間労働問題
  • 事故の差別取扱いに関する問題
  • 評価制度の恣意的運用問題
  • 西東京バス(株)から出された服務規程の問題
  • 不当な懲戒処分に関する問題


ちょっと見渡せば、こんなにも問題があるじゃないか。闘争資金がふんだんにあれば、これらの問題があっという間に解決するなんて言おうとしているのじゃない。おカネをたんまりと労働者や労働組合員から吸い上げているにもかかわらず、労働者のためにこれっぽっちの力をも発揮しようとせず、パートとか派遣とかあるいは正規とは名ばかりの格差社会のどん底で、明日の女房や子どもたちの暮らしさえ予測しえず、あえぎ続けている労働者を産み出してきた、そしていまも産み出している、そんな労働組合や労働組合幹部どもを僕たちは、私たちはさんざん目にしてきたのだから。だから、カネさえあれば、闘えるなんて言っちゃえば、嘘も極まれり、である。
だがね、俺っちのような、ちっぽけな組合で闘争準備金を取崩しちゃったら、自分たちの直面する問題さえ見えなくなってしまうのは明らかだ。ひたすら地獄への道ってなわけだ。

image


(5) 組合費や闘争準備金は労働組合の目的を実現するための資金だと言った。再度、言う。労働組合の目的と言えば、抽象的で面倒なもんだと思いがちだが、実は簡単なことだ。
いま、俺たち、私たちがここ多摩バスで直面している切実な問題は何だ!!
会社はどんなふうに働かせたがっているんだ!! 俺たちは、どんなふうに働きたいんだ!!これが見えれば、目的はおのずと姿を現すのだ。
(6) 「当執行部は、青梅・恩方代議員提案を重く受けとめ・・・」と言う。
どう「重く受けとめ・・・」たかについては言及せずにだ。しかもだ、名前をスミ塗りにしたことはともかく、何人の代議員が提案したのかを示さずにだ!!
組合員には、代議員のうち何人ほどがどんな論議をしたかという論議の中味がこれっぽっちも聞こえてこないし、執行委員会でこれを受け、どんな論議をしたかも聞こえてこない。
これじゃ~、組合員にとっては何の資料も与えられないのと同然だ。
いま、俺たち、私たちは、会社のどんな問題について話し合っているのか、俺たちの労働条件がこれからどう変わろうとしているのか、種々の問題につき説明することなしに最低限の決して豊かではない闘争資金の取り崩しが行われようとしている。
これは、誰が何を狙ってのことだ!!
(7) このへんのところを組合員各自が自覚的に検討すれば、おのずと今回の臨時代議員大会が、どんな意図から開催されようとしているのか見えてくるはずである。
(8) この職場では、代議員大会が組合大会と同じように見なされている。しかしこれは、全組合員が同じ時間帯に一同に会することができない職場状況から工夫された苦肉の策に過ぎない。組合員の総意を表現する場として、これを逆手にとって、組合員の総意とは別の方向へ進めようというやり口は悪意に満ちている。
(9) ついでながら―――組合費や闘争準備金は組合の財産であり、この処分は、全組合員の2/3以上の賛意と議決を必要とする大問題ではあると思うのだが、これを無視するつもりかね。多摩バス労働組合は、小さくいまだ未熟で解決能力も劣っているのは事実である。しかし、たかだか全組合員の1/5でしかない代議員の賛否でもってこの組合をも破壊しようというのかね。

image


(10) 莫大な資金・基金という備えがあるにもかかわらず、多くの労働者を多様な働き方などというまやかしのもとに、パート、派遣、あるいは正規社員とは名ばかりの下請け労働者を大量に産み出し、この社会のどん底に放り込んだ労働組合や労働組合幹部どもを俺たちは、私たちは、いやというほど見て来た。
その意味では、確かに備えがあっても自らの労働条件が、ちょっぴりでも明日の暮らしを、生活を、創り出すことができる程度のものを獲得できるとは限らない。しかし、だからといって備えがなくてもよいとは言えない。備えなかりせば、いま、俺たち、私たち、働かなければ生きることさえままならぬ労働者にとって、何が必要なのか、何をしなければならないのか、それを見る目や視点さえ失うだろう。
すべては景気回復を待ち望むだけで日々過ごし、ありえない景気回復のおこぼれを乞うだけの存在になるだろう。
景気回復とは何か。新聞やテレビを見るがいい。所詮は、株価や企業の収益率で語られているのであり、働くしか生きる術のない労働者の明日の姿がどうなるのかといった視点から語られているのではないということを、俺たちはしっかと見据えておかなければならない。
(11) 繰り返し言う。
今回の問題は、総組合員の2/3以上の賛意と、2/3以上の議決でもって決しなければならぬほどの重要な問題である。にもかかわらず、代議員の極く一部の、おそらくスミで塗られているけどわずか4名ほどの代議員提案に執行部は乗り、いや結託し、組合員総員の1/5でしかない代議員大会で、かくも重要な問題を決しようとしている。これを放置するのか!!
過日の執行委員解任問題もそうだった。総組合員の1/2以上の賛意と議決に基づいて決すべきものを代議員総会でやってのけた。このやり口をまた繰り返すか。これを見逃すか。




image

image 

image

2009年6月21日日曜日

かわら版第7号 臨時代議員大会の暴挙を弾劾する

組合財政を取り崩し、闘う姿勢さえ投げ捨てる
西川・黒田執行部を打倒しよう!


かわら版第7号ダウンロード

2009年6月19日金曜日

かわら版第6号 臨時代議員大会に際しもの申す

職場は問題山積みなのに「闘争準備金」を取り崩すとは、
会社の言いなりになるということだ


かわら版第6号ダウンロード