PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法

 「かわら版」では、PDFファイルの閲覧・ダウンロード方法を2009年2月10日から変更しました。
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2010年10月12日火曜日

かわら版第21号(Web版)

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最近、一部組合幹部の話では西バス労組の方針が180度転換したかのようにも聞こえる発言が少なくない。しかしながら、西バス労組は、新採用の運転手の待遇について、長年組合と会社との間で取り決めた約束(労働協約)を享受できない状態に置いている。
つまり、同じように組合費を払っている組合員でありながら労働協約が享受できず、新西組合員は労基法にも抵触した基準による労働が強いられているのが実態である。組合員でありながら組合員として受けて当然の利益が受けられないのである。昨今恩方営業所で行われた職場集会では参加者は営業所全体の半数以下である60名程度であり、組合幹部は労働協約に関してもなんの説明もしなかった。
もっと組合員一人一人の意見が自由に言えて議論のできる機会が必要なのではないか。もっと、もっと、具体的に例を挙げて話し合う必要があるのではないか。
“賛成”なのか“反対”なのかとしきりにあおる一部の組合幹部であるが、判断に至る過程が空っぽである以上、機が熟していない、そう、思えてならない。

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そもそも西東京バス労組は、多摩バス分社化という合理化提案を呑む事によって弱体化され、その事によって新西という安い労働力も生まれている。それどころか“自分たちの労働条件だけ守れればいい”と安価な労働力を容認して来た事が、労働運動にも支障をきたしている。自分たちの要求もろくに出せない状態である。一部の組合幹部が経営になりきり、労働者への労務政策を先頭をきってやっている。日本の、いや世界の労働組合運動自体がこういった腐ったものに衰退している。しかし、これでいいとは思わない。
闘わない組合と統合する事が本当に良い手段なのだろうか? スケールメリットと大宣伝しているが、闘わない組合同士が一緒になって組合員の数を増やしたところで、まともな労働組合運動が出来るだろうか? 問題は、組合が別々になっている事でも、その組合を一緒にするという事でもない。闘うということは、いま置かれている自らの状況と真摯に向き合い、会社と独立した労働者の立場から主張し、自らが主体となって行動できる組合になるかどうかという事だろうと思う。
現在、組合統合という方向性で一部の組合幹部は着々と話を進めているが、これが果たして、組合員の将来に向けて得策と言えるのだろうか? 副委員長茂木氏の言う、スケールメリットとは果たして何か? スケールメリットがあるのだとすれば、とっくに具体的に明言している筈である。スケールメリットと大声で言うのだが、どの様にスケールメリットがあるのかは多くの組合員には一向に見えて来ない。

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「多摩の組合は会社にまともに相手にされない。少しでも話が進む様に、西東京バス労組に入ってやった(運動した)方がいい」との意見があるが、会社がまともに相手をしなくなったのは多摩バス労組に責任がある。まともな取り組みをせず、会社の言いなりになって来た事の代償である。そして、西東京バスとて多摩バス労組と変わらない。これまでの経緯から眺めてみても、現状でさえ会社提案をそのまま呑むあたり、組合としての姿勢を転換したとは到底思えない。
それどころか、組合員から「最近、会社はあらゆる事で文書を掲示して懲罰を促しているがどういうことなのか」との質問に、組合幹部が「真面目にやらない奴は辞めてもらうそうです」と平然と答えてしまう始末である。そもそも組合とは、会社とは相反するものである。会社にもの申し、自分たちの地位を確保する運動なのであって、こういう物言いは、およそ組合が言う事とは思えない。こんなトンチキ経営の様な事を言う組合と一緒になったところで、我々の困窮した労働条件は改善されるだろうか? 疑問である。
いま我々に課された課題は、少しでも多くの材料をもとに徹底的に議論する事ではなかろうか? 西東京バス労組及び多摩バス労組の一部組合幹部はスケールメリットーと騒ぎ立てること以外に具体的な材料を一切組合員に明らかにしていない。我々は材料もないまま議論する事など出来ない。議論しないままに組合統合など、するべきではない、と思うのだが如何だろう。


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■「あと5年もすれば良くなる」と言われたけれど…

当時、古賀取締役から「あと5年もすればみなさんの働き方は良くなるよ」と言われ、純粋な人達(運転手)はその言葉を信じて日々のバス運転業務を頑張ってきた。また、当時多摩バス労働組合委員長だった坂本絹男さんは、次々と入社してくる運転手に「多摩バスはこれからどんどん大きくなる、みなさんで良い会社にしていきましょう」と言っていた。
そんな言葉にささえられて、生活が厳しくても、自分の休みを返上して公出して頑張ってきた。家族と一緒に過ごす時間も欲しいけれど、ただでさえ不規則であるバス運転業務は思いどおりに時間は取れなかった。いやむしろ家族のために自分の体にムチ打ってでも稼がないと…そんな思いを抱きつつ働いてきた運転手が多いと思う。
会社は、「あなた達は条件をわかったうえでこの会社に入社してきたんでしょ」と言うけれど、一方で待遇の違う人たちもいる。それは多摩バス会社に入社してしばらくしてからわかってきたことだ。多摩バス乗務員が増えはじめた頃、西東京バス乗務員からは「俺たち(西東京バス乗務員)の職場が危うくなるかも」との思いからとも受け取れるような扱いを受けたこともよくあった。例えば、バス運行中に後ろからバスであおられたり、何をやるにも多摩バスは西バスに譲り後回しで、同じ屋根の下で働くには入っていき辛い空気であった。そんな扱いを諸条件の違いだけではなく味わってきた。

■一方は厚待遇。他方は切り詰めてやっとの生活

時が経過し、多摩バスは人数も増えて西東京バス乗務員たちは、多摩バス乗務員の気持ちがわかってきたからなのか、多摩バス乗務員への対応もやわらかく変わってきたように思えなくもない。そしていま、多摩バス労組と西東京バス労組は一緒になるかどうかで揺れている。
既存西東京バス乗務員の人達は自分たちの将来も含めどう思っているのだろうか?ますます自分たちも厳しくなってくるかもと危機を感じているのではないのだろうか? 西バス労組は「自分たちの待遇を削ってでも現在の多摩バス労組組合員の待遇を改善し向上させる」と言っているけど本当だろうか? 人は皆自分がかわいいと思うから、自分たちの労働条件を守ることに必死になるんじゃないのか? 西バス労組の「自分たちの待遇を削ってでも現在の多摩バス労組組合員の待遇を改善させる」ということを信じていいのか?…でも何も具体的なことは示さないでスケールメリットと言うばかり。人数が増えて大きくなれば何とかなる的なのであるが、こんな単純な考え方でいいのか!? 自分たちの将来がかかった大事な問題なのだから。
一方の西東京バスでは退職金あり保障ありの厚待遇。一方多摩バスは保障なし、ないないだから将来に向け貯めるなんて出来ないし、切り詰めてやっとのことで生活している状況。この差はなんなのか?

■「騙した会社が悪いのか、騙された俺が悪いのか」

そういえば、高速・貸切バス存続のため西東京バスの運転手やガイドさんが多摩バスに転籍してきたけど一年足らずで観光バス部門はポシャリと清算された。その間、ガイドを続けるために多摩バスに来たはずのガイドさんは五日市で車掌をやったり車庫間送迎運転手をやったりしていたんだけど、その多くは自主退職していった。運転手も路線バス運転手に移行するか自主退職した。
当時の様子は「(現場の声)騙した会社(と一部組合幹部)が悪いのか、騙された俺が悪いのか」にあらわれている。これは一体どういうことだったのか? 将来に向けてキチンと話し合って進められたことだったのだろうか――観光部門の清算はほんの一例に過ぎないがこんな経過を辿ってきたのが多摩バスである。


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